お知らせ・トピック FSC

ニュースレター18号が完成しました。是非ご覧下さい。

2018年1月24日

動植物エッセイ 「エンビセンノウ-”湿原の花火”を消さないために」

耕地圏ステーション 植物園 中村 剛

研究エッセイ「海のしきさい」

水圏ステーション 厚岸臨海実験所 伊佐田 智規

フィールドエッセイ「ドングリを拾い続けてわかる長期観測の重要性」

森林圏ステーション 北管理部 植村 滋

北方生物圏フィールド科学センターへの要望

大学院 情報科学研究科 研究科長 宮永 喜一(センター外運営委員)

新任教員紹介

水圏ステーション 室蘭臨海実験所 市原 健介

Photo Gallery

今後開催するイベントなどのお知らせ

編集後記

ダウンロードはこちらから

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

様似プロジェクト(通称)報告書「アポイの森と海とのつながり」

2017年6月8日

文部科学省科学研究費助成事業(2012年度~2015年度、通称:様似プロジェ クト)による「カンラン岩流域と森林形態が物質フローおよび陸域・ 沿岸域生物資源に与える影響」の報告書、「アポイの森と海とのつながり」が出来ましたので公開いたします。

画像をクリック

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」【主催:北方生物圏フィールド科学センター】

2017年5月31日

北海道大学北方生物圏フィールド科学センターで「科研費」(KAKENHI)により行われている最先端の研究成果に、小学校5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムです。

参加する皆さんが将来に向けて、科学的好奇心を刺激してひらめき、ときめく心の豊かさと知的創造性を育む内容となっています。生物・農学・自然分野のいろいろなプログラムを用意しています。



日本学術振興会ホームページ
http://www.jsps.go.jp/hirameki/index.html
日本学術振興会ホームページ「ひらめきときめきサイエンス」で検索

ご不明な点は下記までお問い合わせください。
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 学術協力担当 
【電話】011-706-2572 【Fax】011-706-4930
【メール】kyoryoku@fsc.hokudai.ac.jp

 ※プログラムへの参加に伴うご自宅から開催場所までの往復交通費は、参加者各自のご負担となります。
 
   主催:北方生物圏フィールド科学センター

 

 

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

ニュースレター17号が完成しました。是非ご覧下さい。

2017年5月30日

研究エッセイ 「桃栗三年柿八年、森林動態四十年」

森林圏ステーション 苫小牧研究林 日浦 勉

動植物エッセイ「北海道和種馬とミヤコザサ」

耕地圏ステーション 静内研究牧場 河合 正人

フィールドエッセイ「小手先のフィールド実験からの脱却」

森林圏ステーション 苫小牧研究林 岸田 治

北方生物圏フィールド科学センターへの要望

大学院薬学研究院  創薬科学研究教育センター・薬草園  乙黒聡子、 前仲勝実(センター外運営委員)

今後開催するイベントなどのお知らせ

編集後記

ダウンロードはこちらから

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

母子里と出会う旅 2017冬 4月23日(日)

2017年4月12日

雪の中にある春を見つけにいこう

 

日時:2017423日 10時~17

集合場所:幌加内町母子里コミュニティセンター

定員:25名 

参加費:こども500円・おとな1000

申し込み締め切り:420日 (要事前申し込み)

詳しくは下記ファイルをダウンロードしてください。

 

2017冬母子里と出会う旅02

 

 

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ
  • トピック
  • 森林圏ステーション
  • 雨龍研究林

平成27年度の年報が発刊しました

2017年2月7日

北方生物圏フィールド科学センター 年報 平成27年度(April 2015~March 2016)

目 次
北方生物圏フィールド科学センターの教育研究動向
各施設の教育研究動向
研究業績一覧
施設等の利用状況
教育利用
刊行物
受賞の記録
公開講座・講演会
講演活動
諸会議開催状況
歳入と歳出の概要
職員名簿
機構図

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

ニュースレター16号が完成しました。是非ご覧下さい。

2017年1月18日

研究エッセイ 「ハンノキとフランキアをめぐる旅」

森林圏ステーション 雨龍研究林 内海 俊介

動植物エッセイ「オットセイ?アザラシ?」

水圏ステーション 生態系変動解析分野 三谷 曜子

今後開催するイベントなどのお知らせ

フィールドエッセイ「世界一の放牧地から」

耕地圏ステーション 生物生産研究農場 三谷 朋弘

新任教員紹介

頼末 武史(よりすえ たけふみ):水圏ステーション 厚岸臨海実験所・特任助教

北方生物圏フィールド科学センターへの要望

大学院歯学研究科 八若 保孝(センター外運営委員)

新任教員紹介

南 憲吏(みなみ けんじ):水圏 臼尻水産実験所・特任助教

編集後記

ダウンロードはこちらから

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

採用情報 生物生産研究農場・技術職員(正規職員)

2017年1月11日

生物生産研究農場・技術職員(正規職員)の公募を行っております。
詳しくは公募要領をご覧ください。

公募要領

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ
  • 生物生産研究農場
  • 耕地圏ステーション

採用情報 森林圏ステーション・技術職員(正規職員)

2016年12月28日

森林圏ステーション・技術職員(正規職員)の公募を行っております。
詳しくは公募要領をご覧ください。

公募要領

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ
  • 森林圏ステーション

採用情報 教育関係共同利用拠点水圏ステーション(厚岸臨海実験所)・特任助教

2016年12月19日

下記の要領により,文部科学省教育関係共同利用拠点「寒流域における海洋生物・
生態系統合教育の国際的共同利用拠点」に関わる特任助教の公募を行っております。

詳しくは公募要領をご覧ください。

公募要領

公募要領(英語版)

研究業績目録様式

研究業績目録様式(英語版)

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ
  • 厚岸臨海実験所

採用情報 教育関係共同利用拠点水圏ステーション(室蘭臨海実験所)・特任助教

2016年11月18日

下記の要領により,文部科学省教育関係共同利用拠点「寒流域における海洋生物・
生態系統合教育の国際的共同利用拠点」に関わる特任助教の公募を行っております。

詳しくは公募要領をご覧ください。

公募要領

公募要領(英語版)

研究業績目録様式

研究業績目録様式(英語版)

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ
  • 室蘭臨海実験所

ニュースレター15号が完成しました。是非ご覧下さい。

2016年9月8日

Photo Gallery

研究エッセイ 「スルメイカの卵塊を追って」

水圏ステーション 生態系変動解析分野 山本 潤

動植物エッセイ「どうなるスズタケ?」

森林圏ステーション 苫小牧研究林 中路 達郎

フィールドエッセイ「森林の林冠と林床」

森林圏ステーション 中川研究林 福澤 加里部

今後開催するイベントなどのお知らせ

新任教員紹介

河合 正人(かわい まさひと):耕地圏ステーション静内研究牧場・准教授

中村 剛(なかむら こう):耕地圏ステーション植物園・助教

編集後記

ダウンロードはこちらから

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

ホームカミングデー2016について

2016年9月1日

本事業は,同窓生同士が学部・学科や地域そして年代の枠を超えて札幌キャン
パスに集い旧交を温めるとともに,本学の取組み等を理解していただく機会を設
けることにより,同窓生の方々と北海道大学の連携を強めるために実施しており
ます。今年度も関係各位の協力の下,平成28年9月24日(土)に実施いたし
ます。
本学では例年どおり歓迎式典や講演会を行う予定です。部局行事として,本セ
ンターのほか同窓会主催行事も多数ご用意しておりますので,多くの教職員のご
参加を心よりお待ちしております。

※9月23日(金),9月25日(日)に開催する行事もございます。詳しくは
ウェブサイトをご覧ください。

(北海道大学ホームカミングデー2016ウェブサイト)
http://www.hokudai.ac.jp/home2016/

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

臼尻水産実験所宗原弘幸先生と忍路臨海実験所四ツ倉典滋先生が「ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞」を受賞

本センターの臼尻水産実験所の宗原弘幸先生と忍路臨海実験所の四ツ倉典滋先生
におかれましては,このたび,独立行政法人日本学術振興会から,「平成28年度
ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞」を受賞されました。
この賞は,科学研究費助成事業(科研費)による研究成果を,小・中学生や高校
生に体験・実験・講演を通じて分かりやすく紹介する日本学術振興会の事業である
「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI~」
において,継続的にプログラムを実施している研究者に授与されるもので,本学か
らは,センターの2氏が同時受賞となりました。

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

全学停電に伴うサイトの休止

2016年8月30日

9月4日の全学停電に伴い、以下の期間、webサーバを停止いたします。

9月2日(金)17時頃 ~ 9月5日(月)9時頃まで

しばらくの間ご迷惑をお掛けします。

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

教育関係共同利用拠点として本センターの二つの拠点の再認定が決定しました

2016年8月4日

7月29日付けで平成29年4月1日から34年3月31日まで下記2件の拠点が再認定されることになりました。

寒流域における海洋生物・生態系統合教育の国際的共同利用拠点

フィールドを使った森林環境と生態系保全に関する実践的教育共同利用拠点

教育関係共同利用拠点とは、本学の教育のみならず他大学の教育への共同利用の促進を図るための制度で、大学間連携を図る取組を一層推進させるものです。

これは多様化する社会と学生のニーズに応えるべく、各大学において、それぞれの教育理念に基づいて機能別分化を図り、個性化・特色化を進めながら教育研究活動を展開していくことが重要とされると共に、質の高い教育を提供していくためには、個々の大学の取組だけでは限界があるため、他大学との連携を強化し、各大学の有する人的・物的資源の共同利用等の有効活用を推進することにより、大学教育全体として多様かつ高度な教育を展開していくことが必要不可欠とされることから始まりました。

本学で認定された拠点5件のうち3件が本センターの施設が占めています。

教育関係共同利用拠点制度について(文部科学省のサイト)

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

Hokkaidoサマー・インスティテュート2016で厚岸と室蘭の両臨海実験所での様子が紹介されました

今年度から本学で新たに実施するHokkaidoサマー・インスティテュートが6月1日(水)に始まりました。
今年度は、世界各地から80名以上の研究者等が本学に集い、本学の教員と協働で、講義、演習、実習、フィールドワーク等を行います。
本センターの厚岸と室蘭の両臨海実験所での様子がHokkaidoサマー・インスティテュート2016のFacebookに紹介されました。

厚岸臨海実験所での様子

室蘭臨海実験所での様子

Hokkaidoサマー・インスティテュート2016について

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

本センター 宮下和士教授 が平成27年度北海道大学研究総長賞を受賞しました

2016年2月3日

このたび,本センター共生生態系保全領域生態系変動解析分野の宮下和士教授が,平成27年度北海道大学研究総長賞を受賞し,平成28年2月3日に執り行われた表彰式において,総長から表彰を受けました。

本賞は,本学において顕著な研究成果のあった教員を表彰するものであり,以下の項目のいずれかに該当する教員が対象となっております。

①本学の発展に寄与する優れた研究業績(論文及び著書等)を発表し,将来,世界的に発展の期待される教員

②本学を代表するに足る優れた研究業績をあげ,競争的資金等を獲得し,本学の学術進歩に著しく貢献した教員

③その他研究総長賞を授与するに相応しい貢献が認められる教員

宮下教授は上記の②に該当するものとして,本学研究戦略室長からの推薦に基づき,本賞の受賞となったものです。

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

採用情報 教育関係共同利用拠点水圏ステーション・特任助教

2016年1月15日

下記の要領により,文部科学省教育関係共同利用拠点「食糧基地 北海道の水圏環境を学ぶ体験型教育共同利用拠点」に関わる特任助教の公募を行っております。

詳しくは公募要領をご覧ください。

公募要領

研究業績目録様式

 

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

FSC ニューズレター14号が刊行しました

2016年1月7日

ニューズレターNo.14(1.3MB)

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ

Newsletter #19-1 ミズナラもふるさとがやっぱりあずましい

2018年4月12日

森林圏ステーション 南管理部 門松 昌彦

 古くから、北海道は優れた材質の広葉樹を産するところとして世界的に知られてきました。その広葉樹のひとつであるミズナラは、明治時代には「インチ材」の枕木として欧州に輸出されていました。ただし、実際の用途は枕木ではなく、家具の材料と使われていました。ナラ類の柾目(まさめ)という切断面には、「虎斑(とらふ)」とよばれる美しい紋様が表れ珍重されます。しかし近年、広葉樹王国と呼ばれてきた北海道にも陰りが見えてきて、道産材流通量が減少し輸入材が増加しています。
 これに対処するため資源量の確保は当然ですが、育種的観点を入れて品質の向上を図ることも望まれます。道東の足寄(九州大学北海道演習林)では、足寄産ミズナラの材質が地域特性なのかどうか問題になったことがあると聞いたことがあります。一方、研究が先行している針葉樹のトドマツでは雪や寒さに関係する地域変異が報告されています。ミズナラの品質等が自生地の環境に影響されるのか、または遺伝的違いに左右されているのかを明らかにするため、1981年に以下の地域の同一母樹セットのドングリを相互交換し、足寄、山部(東京大学北海道演習林)、雨龍(北海道大学雨龍研究林)に産地試験地が設定されました。産地として定山渓(国有林)も加えられました。
 設定20年後に3試験地を調査しました。産地を比較すると、根元直径は山部が最も太く、定山渓が最も細かったです。樹高も山部が最高で、定山渓が最低でした。試験地間を比べると山部試験地が成績優秀でした。試験地内での産地同士の違いをみると足寄では顕著ではありませんでしたが、他の試験地では根元直径、樹高ともに産地により違いがありました。さらによくみると、山部試験地ではそこがふるさとの山部産が、雨龍試験地では雨龍産が相対的に成績が良かったです。なお、定山渓産は3試験地全てで最悪の結果を示しました。設定30年後に3試験地を再調査しましたが、似たような傾向がみられました。
最大積雪深は足寄、山部、雨龍の順に深く、足寄は1mにもなりませんが、雨龍では平地でも2mを優に超えます。写真に示したように、雨龍試験地では一部の足寄産ミズナラが雪圧の被害を受けていました。産地間の違いの要因のひとつとして雪が挙げられるかもしれません。
ミズナラ人工林は100年強で収穫できると言われています。今37年を迎えた試験地はまだまだ若いステージにあります。


写真1 雨竜試験地の足寄産ミズナラ(根本曲り)

写真2 足寄試験地の足寄産ミズナラ


カテゴリ:
  • FSC
  • トピック

Newsletter #18-4 新任教員紹介

2017年12月24日

新任教員紹介:市原 健介(いちはら けんすけ)

(News letter 18号掲載予定)

水圏ステーション 室蘭臨海実験所・特任助教

経歴: 北海道大学大学院理学院自然史科学専攻博士後期課程修了。博士(理学)。専門は海産緑藻の分類学、進化生物学。東邦大学博士研究員、日本女子大学学術研究員、日本学術振興会特別研究員(東京大学新領域創成科学研究科)等を経て、平成29年4月より現職。

 初めまして、2017年4月に文部科学省教育関係共同利用拠点の特任助教として室蘭臨海実験所に着任しました市原健介と申します。これまでは主に緑色の海藻類を対象として、分類(新種記載)や適応進化の研究を行ってきました。大学院時代は、沖縄県で発見した淡水産のアオノリの新種記載や低塩濃度への適応機構についての研究を行い、学位を取得しました。学位取得後は緑色海藻シオグサ科の分類や、微細藻ヒメミカヅキモの有性生殖機構、最近では緑色海藻アオノリ類での性染色体領域の解析や生殖様式の進化について研究を進めています。
 室蘭臨海実験所には、もう10年以上昔の話になりますが、学部生時代に臨海実習でお世話になった思い出があります。当時の実験所は、チャラツナイの崖の下にあり、眼前に雄大な太平洋が広がっていたのをよく覚えています。臨海実験所という自分の研究対象である海藻類がいつでも採れる場所で、研究生活を送れることはとても幸運なことです。ここでの生活を通じて、自分の研究テーマをしっかりと確立したいと考えています。
 着任し、すでに半年以上が経ちますが、国内・国際臨海実習に加えて、室蘭市の小学生や中学生を対象とした学習会を複数担当させて頂いたこともあり、本当にあっという間に時間が過ぎて行ったと感じています。陸上植物と比べると、海藻類は花も付けませんし、地味な印象が強いかもしれません。しかし、実際に海に出てみると、陸上植物の花に勝るとも劣らない鮮やかな色彩の海藻を多く見ることができます。紅藻、緑藻、褐藻はそれぞれに多様性な生活史や生殖様式を持っており、生物学的な視点で見てみても非常に魅力的なグループです。また褐藻類からはアルギン酸やフコイダン、紅藻類からは寒天等の抽出物も多く生産されており、実は人の生活に密に関わっているグループでもあります。臨海実験所で行なわれる実習やその他のアウトリーチ活動を通して、様々な海藻の魅力的な面を利用者の方たちに伝えていけるよう努力していきたいと思います。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

カテゴリ:
  • FSC
  • トピック

Newsletter #18-3 動植物エッセイ

2017年12月22日

動植物エッセイ:エンビセンノウ―“湿原の花火”を消さないために

(News letter 18号掲載予定)

耕地圏ステーション 植物園 中村 剛

 ナデシコ科のエンビセンノウは,北海道では日高・胆振地方のみに見られます.湿性草地のヤチボウズ上に生育し,夏には花火のような紅色の花をつけてヤチボウズの緑と鮮明なコントラストを成します.しかし,湿性草地は放牧地への転換など開発を受けやすく,その自生地は激減しています.私たちの生態調査で,道内ではエンビセンノウは9集団約300個体しか現存せず,そのうち7集団は10個体以下で,絶滅の危険性が非常に高いことが分かりました.
 実は,北海道は日本で最も絶滅危惧植物が集中する地域の1つです.しかし,北海道の絶滅危惧植物は必ずしも道固有種ではなく,東北アジアに広く分布する種が多く含まれます.エンビセンノウも,日本(北海道,青森,長野),韓国(江原道),中国(吉林省),ロシア(沿海地方)の環日本海に分布します.種の分布は広い一方で,集団が僅少な日本,韓国,中国で絶滅危惧種・希少種に指定されています.
 私は,東北アジアの絶滅危惧植物の研究と保全を行っています.従来,広域分布する絶滅危惧植物の保全研究は,国境という非生物学的な枠組みで制限されてきました.しかし,種の効果的な保全のためには,分布域全体で集団間の遺伝子流動(花粉や種子の移動)の頻度や方向性,集団の遺伝的固有性を明らかにし,集団の保全優先度をグローバルに評価して,その知見を関係国間で共有するネットワーキングが必要です.
 これまでロシア,中国,韓国で,研究室の大学院生たち及び現地の共同研究者と調査・採集を行いました.エンビセンノウが絶滅危惧種とされていない唯一の国であるロシアでは,広大な湿原に数百株が咲き乱れており,健全な自生地の環境を知ることができました.遺伝解析の結果,長距離の遺伝子流動はほとんどなく各国で遺伝的固有化が進んでいることがわかり,遺伝的多様性を失わないために日中韓で生息域外保全を進めることになりました.また,北海道・青森集団はロシア集団と,長野集団は韓国・中国集団と比較的近縁なことから,本種は,ロシアから北海道,朝鮮半島から本州の南北2ルートで日本に進入したと考えられます.この分布拡大経路を背景として,種内最大の遺伝的分化は北海道–長野間に認められました.日本国内の保全活動ではこれに留意し,自生地や栽培下で遺伝子汚染を起こさないよう注意が必要です.
 環境省では既にエンビセンノウの栽培・増殖を行っていますが,株の由来が不明でした.分布域全域をカバーした遺伝解析の結果と照合することで長野県軽井沢の由来と判明し,生息域外保全株としての価値を回復することができました.北大植物園でも,工事で消失した自生地のエンビセンノウを生息域外保全しています.増殖した保全株を環境が回復した元自生地へ植え戻す計画を地権者企業と協力して策定し,また,環境教育のために園内に自生地の様子を再現した生態展示を制作しました.この生態展示を見て,エンビセンノウの遥かな旅路とその保全意義について考えて頂けたらと思います.

 

ロシア沿海地方のエンビセンノウ大群落.日本,中国,韓国では保全対象種である.

カテゴリ:
  • FSC
  • トピック

Newsletter #18-2 研究エッセイ

2017年12月13日

研究エッセイ:海のしきさい

(News letter 18号掲載予定)

水圏ステーション 厚岸臨海実験所 伊佐田 智規

 2017年12月23日、JAXAから海の色を測定する新しい高解像度の地球観測衛星SGLI/GCOM-Cが打ち上げられます。愛称は『しきさい』に決まりました。私の研究の一つは、海の色を調べて、海の中にいる植物プランクトンの量、種類、光合成量などを、衛星から推定する事です。船に乗って現場の海水データを集め、それらからアルゴリズムと呼ばれる関係式を作り、衛星の情報と組み合わせる事で、植物プランクトンの量などを広範囲かつ連続的に推定します。海の植物プランクトンは光合成により二酸化炭素を吸収するので、地球温暖化など現在の地球の状態を評価する上でも、その動態を衛星から知る事は重要です。食物連鎖の出発点でもあるので海洋生態系をより理解する事にも繋がります。
 ところで皆さんは、海の色は?と聞かれた場合、どんな色をイメージしますか?おそらく「青」をイメージする方が多いと思います。しかし、海の色は場所や季節によって異なります。陸から遠く離れた外洋域の海は確かに青いのですが、厚岸臨海実験所の目の前にある沿岸の海はむしろ緑っぽく、黄色、茶色、黒っぽい時もあります(下写真)。毎日違う色を見せてくれるので、陸でのお花見や紅葉の様な感覚で楽しむ事ができます。海の色は、水分子自身、植物プランクトン、懸濁物質(デトリタス)、色がついた溶存有機物(有色溶存有機物)の吸収・散乱で決まります。海の色を測定する衛星は、太陽の光が水中に入り、これらの物質に吸収・散乱され、最終的に海から返ってきた残りの光(反射率)を測定しています。現場にある物質と反射率の関係が予め分かっていれば(アルゴリズムを作れば)、反射率を測定するだけで海面付近の情報を推定する事が可能になります。水分子の振る舞いはどこでも変わらないので、外洋域における水中の光吸収成分は主に植物プランクトンである、と比較的単純に考える事ができるのですが、厚岸の様な沿岸域は植物プランクトン以外にも、懸濁物質や有色溶存有機物が豊富に存在するので、複雑な光学特性を示します。特に有色溶存有機物は、陸上の森林や特に湿原などで生成されたフミン酸やフルボ酸といった腐植物質から構成される物で、紫外域を良く吸収します。厚岸水系の上流にはラムサール条約湿地にも登録されている別寒辺牛湿原があり、有色溶存有機物が豊富に含まれた水が別寒辺牛川を通じて厚岸湾へと流れてきます。厚岸の海が黄色や茶色に見える時があるのはそのためです。
 新しい海色衛星『しきさい』では、植物プランクトンの量を推定する事以外にも、有色溶存有機物を正確に推定する事もミッションの一つとされています。有色溶存有機物は海への河川流入の指標にもなるので、森・川・海の流域評価にも力を発揮する事が期待されています。厚岸の海は複雑な光学特性を示す一方で、有色溶存有機物の影響を評価できる、まさに最適の海域となっています。『しきさい』がどんな地球の彩りを映し出してくれるのかが楽しみなのと同時に、この衛星の高精度化に向け、厚岸臨海実験所のみさご丸に船酔いにも負けず乗船し、現場検証データを取得する事で、地球観測ミッションに貢献できればと思っています。

カテゴリ:
  • FSC
  • トピック

Newsletter #18-1 フィールドエッセイ

2017年12月8日

フィールドエッセイ:ドングリを拾い続けてわかる長期観測の重要性

(News letter 18号掲載予定)

森林圏ステーション 北管理部 植村 滋

 果実や種子の数が、個体間で同調しながら年次変動する現象を豊凶変動といい、狩猟採集の時代から人々の暮らしと密接に関わる生物現象として、大きな関心が払われてきました。豊凶変動は個体群の更新動態だけでなく、それらを摂食する哺乳類や鳥類、昆虫などさまざまな生物の個体群動態にも大きな影響を及ぼします。そのため、変動のパタンや豊凶を引き起こすメカニズムを解き明かすことは、生物生産の現場はもとより、複雑な生態系の相互関係の理解にとっても重要な課題のひとつです。
 北方生物圏フィールド科学センターの各研究林では、北海道の代表的な落葉広葉樹で、木材資源としても重要なミズナラの種子、つまりドングリの成り具合を長期にわたって観測しています。最も早くから観測が行われている雨龍研究林では、1981年に流域の異なる3つのサイトで林冠を構成するミズナラの成熟個体を選定し、観測を開始しました。その後の台風などによる風倒や大きな枝に損傷を受けた個体を除く47個体でモニタリングが続けられ、2017年現在で36年間のデータが蓄積しています。

 モニタリングでは、毎年8月に樹冠下のササや下草を刈り払ったあと、9月初旬から10月上旬まで都合3回、樹冠下に落下したすべてのドングリを拾い集めます。拾い漏れがないように、落ち葉の下も丁寧に探します。集めたドングリは母樹ごとに袋に入れて庁舎に持ち帰り、全体の重さを測った後、ひたすら数えます。最後に、虫食いやシイナ(中身が充実していない種子)を除き、母樹ごとに50個の健全なドングリをランダムに抽出して、1個ずつ重量を記録し、平均値と分散を求めます。数え終わったドングリは山に撒いて、次世代の森の育成に役立てます。
 秋の森でのドングリ拾いと言えば、のどかで楽しい牧歌的な光景を思い浮かべる人も多いと思いますが、観測個体が多いことに加えて、庁舎内での計測作業は単純かつ単調ながら、集中力と忍耐力が求められるきつい作業です。特に生産数がそれまでの平均の6倍以上にもなった2010年は、まさにマスティングと呼ぶに相応しい圧巻の大豊作で、手分けして数えたドングリの総数は実に38万個。しばらくは誰もがドングリの顔を見るもの嫌になったほどでした。

 これまでの観測結果から、個体間やサイト間で変動の傾向が同調し、受粉期や登熟期の気温や降水量など地域的な気象環境が影響していることが明らかになりました。また、豊作の翌年は不作あるいは凶作になる確率が高く、豊作によって翌年の繁殖に利用される貯蔵資源量が低下するなどの個体の内的要因も豊凶に関与していることが明らかになりました。長期間の変動傾向の中で特に注目されるのは、観測期間の前期は1987年の豊作年を除いて、生産数が少なく変動幅も小さかった変動パタンが1993年を境に大きく変化し、例外はあるものの周期的な変動パタンが見られるようになったことです。考えられる要因のひとつとして、近年の地球温暖化による夏の気温の上昇で光合成活性が高まり、繁殖資源量の回復に要する期間が短縮した可能性を指摘する人もいます。
 豊凶変動と他の生物との関係では、森に棲息するアカネズミの個体数が、かなりの確率で前年のドングリ生産数と同調して変動していることが明らかになりました。これは越冬中の餌の多くをドングリに依存しているアカネズミにとって、秋の間に蓄えたドングリの量が越冬中の生存率や翌年の繁殖成功率と密接に関わっているためと考えられています。一方、特別な種子散布器官を持たないミズナラにとっても、生育適地への散布の成功率がネズミの密度依存的な捕食や貯食行動に左右されることから、ネズミの個体群密度とともに豊凶変動の同調性が生じたという適応進化的な仮説の検証についても手がかりを得られることが期待されます。

 これまでの観測によって、森林生態系の動的な維持機構の一端が少しずつ解明されてきましたが、何しろ1年かけてようやくデータがひとつ積み重なるだけの地道なモニタリング調査です。そのため、これだけ長期にわたって個体ごとの種子生産量を大規模に観測している研究は世界でも例がありません。短期間では決して成果を得ることができない息の長い研究ですが、各研究林では森林のダイナミクスや生物間の相互作用に関するさらに興味深い謎を解き明かすために、ドングリを拾い続けています。
                                

 

写真1:秋の森でドングリ拾い。豊作年は職員総出で拾います。

写真2:作業所内での計数は、集中力と持続力が求められるきつい作業。

カテゴリ:
  • FSC
  • トピック

母子里と出会う旅 2017冬 4月23日(日)

2017年4月12日

雪の中にある春を見つけにいこう

 

日時:2017423日 10時~17

集合場所:幌加内町母子里コミュニティセンター

定員:25名 

参加費:こども500円・おとな1000

申し込み締め切り:420日 (要事前申し込み)

詳しくは下記ファイルをダウンロードしてください。

 

2017冬母子里と出会う旅02

 

 

カテゴリ:
  • FSC
  • お知らせ
  • トピック
  • 森林圏ステーション
  • 雨龍研究林