植物園 耕地圏ステーション

植物園は、北海道大学の施設として研究と教育、植物および博物資料の体系的な収集・保存・活用を主な目的としているが、創立当初から一般市民に公開され自然教育や社会教育に役立つように運営されてきた。1886 年(明治19)に設立され、小石川植物園に次いで日本で2 番目に古い植物園である。国内外の植物園・博物館との交流も盛んである。自然地形を生かした13ha の園内には、約4000 種類の植物が植栽・展示されている。石狩川の支流である豊平川の扇状地に位置し、開拓以前の自然地形と植生景観を残す大変貴重な場所となっている。園内には高山植物園、灌木園、北方民族植物標本園、草本分科園、温室などが整備され、多様な植物の世界が学習出来るように工夫されている。園内にある博物館の収蔵資料の多くは、明治時代より学術目的で収集されたものであり、高い価値を有する。これらの資料の管理・活用・提供を通じて、社会に対して研究・教育的な貢献を継続している。北海道を中心に、日本、アジア北東部、サハリン、千島などの冷温帯の野生植物の植物遺伝資源の収集と保存、植物の多様性にかかわる植物分類学、植物生態学の研究を行っている。

植物園
住所
〒060-0003 北海道札幌市中央区北3条西8丁目
TEL
011-221-0066
FAX
011-221-0664
代表メールアドレス
hubg [アットマーク] fsc.hokudai.ac.jp
施設サイト
http://www.hokudai.ac.jp/fsc/bg/

施設の特徴

園内には研究用に収集された約4,000種類の植物が教育効果をもたらすような形で栽植されていています。

利用できる付帯施設

庭園・温室・博物館

施設を利用した主な教育・研究

研究:

管理・育成する植物に関する研究や、研究フィールドとしての基礎的なデータの収集などの活動とともに、北海道大学での植物学研究において、育成や資源の保全に関わるサポートを行っています。

植物園で小学生とその保護者向けの公開講座「冬の植物園ウォッチング・ツアー」を開講します

2024年1月24日

植物園では、3月2日(土)と3日(日)に小学生とその保護者向けの公開講座を開講します。詳しくは下記の募集要項または植物園ホームページをご覧ください。

冬の植物園で不思議なマツの生き方を観察してみませんか?

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植物園で企画展「牧野富太郎と北海道の植物」を開催します

2023年7月24日

7月25日より企画展「牧野富太郎と北海道の植物」を開催します。
詳しくは植物園webサイトをご覧ください。

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植物園で小学生向け公開講座「葉っぱで作る植物図鑑」を開講します

2023年6月24日

植物園では、2023年7月27日(木)と28日(金)に小学生向け公開講座「葉っぱで作る植物図鑑」を開講します。詳しくは下記の植物園ホームページまたは募集要項をご覧ください。
なお、第4回(28日の午後)の回は定員となりました。

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冬の植物園ウォッチング・ツアー(小学生向け公開講座)を開講します

2023年2月1日

植物園では、3月4日(土)と5日(日)に小学生向け公開講座を開講します。詳しくは下記の植物園ホームページまたは募集要項をご覧ください。

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公開教育プログラム「北大の牧場・植物園でSDGsを考える」参加者募集中

2022年8月18日

静内研究牧場と植物園では、全国大学の学部生,大学院修士生を対象に、耕地圏ステーション公開教育プログラム「北海道日高地方の馬生産と絶滅危惧植物の保全」を行います。深まりゆく秋の北海道で場産地日高の牧場と、都会のオアシス札幌の植物園でSDGsを考えてはみませんか。

プログラム詳細 https://agroecosystem.wixsite.com/website/2022プログラム詳細

申し込み先   https://forms.gle/ZVYzRYvtMrixj41t9

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植物園は、11月4日から全館閉園します      

2021年11月9日

温室内の換気および植物生育温度の保持が困難となるため、11月4日からの冬期間は全館閉園します。
なお、今後の感染状況によっては変更になる場合があります。何卒ご理解の程お願い申し上げます。
詳しくは植物園ホームページをご覧ください。

>>>植物園ホームページ

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植物園は10月1日より開園します

ハルニレ紅葉

2021年9月30日

緊急事態宣言の発令に合わせて、植物園は臨時閉園しておりましたが、10月1日(金)より開園します。
 開園は屋外部分、博物館および宮部金吾記念館です。室内の換気および植物生育温度の保持が困難となるため、北方民族資料室と温室は閉館します。入園料は、平常時と変更ありません。
何卒ご了解のうえ、ご入園くださいますようお願い申し上げます。詳しくは植物園ホームページをご覧ください。

>>>植物園ホームページ

ハルニレの紅葉

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植物園 臨時閉園のお知らせ

2021年8月31日

緊急事態宣言の発令に合わせて、植物園は当面の間、臨時閉園いたします。
新型コロナ感染拡大防止のため、何卒、ご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。

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耕地圏ステーション体験プログラムの募集

2021年7月12日

北海道大学の、牧場・農場で家畜飼養の多様性を学ぶ​ & 博物館で地域先住民族の伝統的文化の多様性を学ぶプログラムです。

詳細はこちら

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植物園は通常の開園を再開しました

2021年6月30日

6月22日(火)より通常の開園を再開しました。開園は屋外部分、博物館、宮部金吾記念館、温室です。室内の換気が十分ではないため、北方民族資料室は閉館します。なお、入園料は平常時と変更ありません。何卒ご理解のうえ、ご入園くださいますようお願い申し上げます。
 詳しくは植物園ホームページをご覧ください。

エゾノシモツケソウ

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2/29(土)・3/1(日)の公開講座「冬の植物園ウォッチング・ツアー」開催中止のお知らせ

2020年2月25日

この数日の新型コロナウイルスの感染拡大の状況を考慮いたしまして、2/29(土)・3/1(日)に予定しておりました公開講座「冬の植物園ウォッチング・ツアー」の開催を中止させていただきます。

お申込みされた皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

【開催中止】「冬の植物園ウォッチング・ツアー」
日  時  2/29(土)(1)9:30-11:30  (2)13:30-15:30
      3/ 1(日)(3)9:30-11:30  (4)13:30-15:30
対  象  小学生とその家族
募集人数  各回15名(計60名)
場  所  北大植物園
問い合わせ 北大植物園 011-221-0066

https://www.hokudai.ac.jp/fsc/bg/index.html


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2/29(土)・3/1(日)に、公開講座「冬の植物園ウォッチング・ツアー」を開催します

2020年1月23日

冬の植物園を歩きながら、樹木や生き物について学びます。

実施日:2020年2月29日(土)・3月1日(日)
対象:小学校とその家族
受付期間:1月20日(月)から2月14日(金)

冬の植物園ウォッチング・ツアー 2019年度ポスター

主な内容
* マツボックリの付く木を知ろう
* カエデの樹液を飲んでみよう
* かんじきで雪の上を歩こう
* マツボックリを使った工作をしてみよう
悪天候等により、内容が若干異なる場合があります。

詳細は、植物園のページを御覧下さい

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2018/3/3(土)、3/4(日)に小学生向け公開講座「冬の植物園ウォッチング・ツアー」を行います

2018年1月19日

2018/3/3(土)、3/4(日)に小学生向け公開講座「冬の植物園ウォッチング・ツアー」を行います

寒い冬、植物や動物は何をしているのでしょう?家族みんなで冬の植物園を観察してみませんか?さらに、マツボックリを使った工作やかんじき体験にも挑戦してみましょう!

申込みの受け付け開始は1/22(月)からです。定員になり次第、締め切らせて頂きます。申込方法など、詳しくはこちら

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北大植物園にて小学生向け公開講座「葉っぱで作る植物図鑑」を行います

2017年7月4日


いろいろな植物の葉っぱの形や色や手触りなどを観察して、自分だけの図鑑を作ってみよう。
植物に詳しくなくても大丈夫!夏休みの自由研究にも役立つかも!?
(定員につき、受付は終了しました)

■日  時

第1回 7月27日(木)午前 9:30 ~ 11:30
第2回 7月27日(木)午後 1:30 ~ 3:30
第3回 7月28日(金)午前 9:30 ~ 11:30
第4回 7月28日(金)午後 1:30 ~ 3:30

■総回数  4回(すべての回は同じ内容です)

■総時間  8時間

■開催会場  北大植物園(札幌市中央区北3条西8丁目)

■募集人数 各回10人(合計40名)

■対  象  小学生(保護者付き添いの必要はありません)

■講習料   500円(材料費・傷害保険料含む 入園料は必要ありません)

■申込方法  申込は定員につき終了しました

■受付期間  6月19日(月)~7月21日(金) ★定員になり次第締め切ります
申し込まれた方には、後日参加案内を郵送いたします

■申込先(主催) 北大植物園
H P http://www.hokudai.ac.jp/fsc/bg/html
住所:札幌市中央区北3条西8丁目
メール st☆fsc.hokudai.ac.jp(☆をアットマークにかえてください)
F A X  011-221-0664

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植物園のオリジナルグッズの販売

2017年6月6日

この度,植物園ではオリジナルクリアファイルを製作しました。レブンアツモリソウ,フタナミソウ他,エゾオオカミ,博物館本館の4種類です。価格は1枚300円,4枚セットで1,000円です。正門受付前にある券売機で購入できます。


販売を開始した4種類のクリアファイル


新たに設置したグッズ用券売機

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小学生向け公開講座-葉っぱで作る植物図鑑(募集終了)

2016年7月22日

いろいろな木の葉を観察して、自分だけの葉っぱ図鑑を作ります。本物の植物を見て、さわって、形や色や肌ざわりを比べてみよう。植物に詳しくなくても大丈夫。夏休みの自由研究にも役立つかも!

 

■ 日時 第1回 7月28日(木) 午前 9:30 ~ 11:30
第2回  〃      午後 1:30 ~ 3:30
第3回 7月29日(金) 午前 9:30 ~ 11:30
第4回  〃      午後 1:30 ~ 3:30

すべての回で定員に達しました。

 

■ 場所 北大植物園(中央区北3条西8丁目) 
■ 参加費 参加者1人につき500円(材料費及び保険料)

入園料は必要ありません

 

■ 対象と定員 小学生 各回10名(合計40名)

* 保護者付き添いの必要はありません。

 

■ 申込み方法 以下の1から5までを記入して、ハガキ、ファックス、メールのいずれかにて下記までお申し込みください。 

1.名前(ふりがな)

2.学年

3.住所

4.電話番号(当日連絡の取れる番号)

5.参加希望する回(第1・第2希望を記入)

 

北海道大学植物園

〒060-0003 札幌市中央区北3条西8丁目

TEL 011-221-0066 FAX 011-221-0664

メール:st@fsc.hokudai.ac.jp

※いただいた個人情報は、このイベントに限って使わせていただきます

 

■ 受付期間 定員に達したため、募集は終了しました

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公開講座「冬の植物園ウォッチング・ツアー」は定員となりました

2016年2月4日

小学生とその家族を対象とした公開講座「冬の植物園ウォッチング・ツアー」は、定員に達したため受付を終了しました。

たくさんのご応募ありがとうございました。

詳しくはこちら

植物園ホームページはこちら

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公開講座「冬の植物園ウォッチング・ツアー」募集のご案内

2016年1月18日

植物園では小学生とその家族を対象とした公開講座「冬の植物園ウォッチング・ツアー」の募集を1/20(水)から行います

詳しくはこちら

植物園ホームページはこちら

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植物園で募集していた「葉っぱで作る植物図鑑」は定員に達しましたので募集を終了いたします。

2015年7月2日

植物園で募集していた「葉っぱで作る植物図鑑」は定員に達しましたので募集を終了いたします。

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植物園では、小学生を対象に「葉っぱで作る植物図鑑」を行います。

2015年6月26日

植物園で7月30日~31日に、小学生を対象に「葉っぱで作る植物図鑑」を行います。
詳しくはこちらから。

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Newsletter #25-4 知床菫

2021年7月6日

耕地圏ステーション 植物園 東 隆行

 

 ニュースレター11号のエッセイではヤナギの1種、ケショウヤナギを紹介しました。実は、研究を進めていくとヤナギとスミレは親戚のような関係であることがわかってきましたが、それはまたの機会にお話しすることにして、今回はスミレの話をします。

 皆さんはシレトコスミレというスミレをご存知でしょうか? すみれ色といえば紫色を想像するように、スミレの仲間の多くは紫色の花、白色の場合でも花弁の一部は紫色をしていますが、日本の多雪地帯には花弁が黄色のスミレが生育しています。中でもシレトコスミレは花弁が白色で中心部が黄色の変わった取り合わせをしています。このスミレ、その名の通り北海道の知床山系と、択捉島の西単冠山にだけ生育が確認され、滅多にお目にかかれません。しかも残念なことに、心無い人の踏みつけや園芸目的の盗掘、さらにはエゾシカによる食害によって個体数が減少していて、北海道の希少種に指定されています。

 このスミレ、当初はタチツボスミレの仲間の新種として記載されましたが、のちに外見が似ているタカネスミレの変種として扱われました。一方で、このスミレの花柱(雌しべの先の伸びた部分)が棒状をしていることから、オセアニアに産するツタスミレの仲間とする説も出されました。さらには、スミレ属の中ではどの仲間とも離れている独立した分類群として扱う説も出ています。このように、このスミレがどのスミレに近縁なのかについては、意見が分かれていてはっきりわかっていませんでした。

 このように、形態形質から考えられた分類に異論がある場合には、分子系統解析が威力を発揮します。そこで、よく調べられている葉緑体上の遺伝子領域を用いて、シレトコスミレに近縁と考えられた分類群を網羅して系統解析を行ったところ、シレトコスミレは近縁と考えられた全ての分類群を含む単系統群の姉妹群になりました。つまり、上記の諸説に関しては最も後者の説が支持されたことになります。シレトコスミレは、花の色も、分布の上からも、分類学上でも珍しいスミレと言えそうです。

 シレトコスミレは、例年7月上旬に知床山系の硫黄山でその可憐な花を見ることができます。登山道は長く岩場も多いので、登るのは結構きついですが、その花を見ればそれまでの苦労も吹き飛んでしますように思うのは、私だけでしょうか? 今はコロナ禍で出かけるのも気が引けますが、この騒ぎが収まったら、この珍しいスミレに会いに硫黄山に登ってみてはいかがでしょうか。

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植物園で「葉っぱで作る植物図鑑」を開催しました

2018年8月3日

耕地圏ステーション植物園では,7月26日(木)・27日(金)の2日間にわたり,大学等地域開放特別事業「葉っぱで作る植物図鑑」を開催しました。
この企画は,例年同時期に,小学生を対象として実施しており,本年度も2日間で4回(1日2回),合計40名の小学生が参加しました。
両日とも天候に恵まれ,参加者たちは園内でハルニレの観察や葉っぱの採集をした後,室内に入り,職員の指導により図鑑づくりに取り組みました。
植物園では,3月にも小学生を対象とした「冬の植物園 ウォッチングツアー」の開催を予定しております。

園内で葉っぱの採集を行う参加者たち

室内で図鑑づくりに取り組む参加者たち

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植物園で小学生向け公開講座「葉っぱで作る植物図鑑」を開催

2017年8月3日

7月27日(木)・28日(金)の2日間にわたり,小学生向け公開講座「葉っぱで作る植物図鑑」を午前1回,午後1回,2日間で合計4回開催しました。39名の小学生が参加し,植物園の植物の葉っぱを使ってオリジナル図鑑作りに取り組みました。

この公開講座は,実際のっぱを使った図鑑作り(押し葉標本)を通して,植物によって葉っぱの付き方,大きさ,かたち,色,肌触りなどが違うことを感じ,植物の多様性を理解することを目的としています。

今年はまず,屋外でハルニレの葉っぱを観察し,樹木全体の様子や大きさも体感しました。次に室内に移動し,職員が用意した11種類の樹木の葉っぱから,気に入った種類を選びました。そして,葉っぱの特徴を丁寧に観察して記録し,テープを使って台紙に貼り付けました。最後に,帰宅後に行う図鑑の仕上げ方法を学び,自分が作った世界でたった一つの図鑑を仕上げる約束をしました。

残念ながら28日の午後は雨にたたられ,屋外でのハルニレ観察は省略せざるを得ませんでしたが,参加者からは,「いろいろな葉っぱがあっておもしろかった」「今度は花の図鑑を作りたい」など,たくさんの感想をいただきました。

参加された皆さん,ありがとうございました。

みんなで手をつなぎ,ハルニレの大きさを体感しました

葉っぱの特徴が出るように台紙にテープで貼り付けます

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