雨龍研究林 森林圏ステーション

雨龍(うりゅう)研究林は、石狩川水系・雨竜川の最上流部に位置し、面積はおよそ25,000ha である。冬期の最低気温は-35℃、最大積雪深は200cm を超える、道内でも有数の多雪寒冷地域である。わが国最大の人造湖である朱鞠内湖を取り囲む研究林北部は、安山岩を基質とするなだらかな山岳地帯であり、天然生針広混交林を中心に、ミズナラ林、湿地性アカエゾマツ林、河畔林などを含む多様な林相を持つ流域からなっている。一方南部は、蛇紋岩や変成岩からなる山腹斜面が多く、これらの地質に依存したアカエゾマツ天然林が分布するほか、山火事や皆伐に起因する二次林が広い面積を占めている。このような立地を活かして、林分−流域規模での水・物質循環や、森林再生の技術開発に係る研究が行われている。また、多くの関連分野にまたがる生態系の長期モニタリングを実施しており、それらと関連づけながら大規模な野外操作実験も開始している。名寄林木育種試験地では、樹木の遺伝を取り扱う林木育種および、教育研究用試料となる主要樹種の苗木育成の技術開発、各種の野外実験を行っている。

雨龍研究林
住所
〒074-0741 北海道雨竜郡幌加内町字母子里
TEL
0165-38-2125
FAX
0165-38-2410
代表メールアドレス
uryu [アットマーク] fsc.hokudai.ac.jp
施設サイト
http://www.hokudaiforest.jp/about-us/雨龍研究林/

施設の特徴

わが国有数の多雪寒冷地に位置し、日本最大の人工湖である朱鞠内湖を取り囲んで針広混交林を中心に多様なタイプの森林が分布しています。

利用できる付帯施設

宿泊施設

利用に際して提供できる道具・機器類

各種測量機器、樹木計測機器、木工機器、送風乾燥機、実体顕微鏡、電子天 秤、pHメータ、ECメータ、スノーサンプラー

利用に際して提供できる人的サポート

所定の手続きのうえで、野外作業の補助、試験地等の設定が可能です。

施設を利用した主な教育・研究

研究:

朱鞠内湖とその流域を中心とした環境変化と生物多様性保全の長期総合研究

施設からのメッセージ

広大で多様な森林フィールド、各種の長期モニタリングデータを活用した研究
や実習利用が可能です。日本最寒気温を記録した冬もお勧めです。

雨龍研究林の自然共生サイト認定証授与式がおこなわれます

2023年10月24日

2023年4月から環境省による自然共生サイト認定制度の本格運用が開始されたことを受け、雨龍研究林(24,953ha)は認定申請を行い、10月6日に生物多様性の保全に貢献している区域として「自然共生サイト」の認定を受けました。これにより10月25日に東京で授与式がおこなわれ、認定証授与式の様子が以下URLにてオンライン配信予定ます。

認定証授与式(youtube.com/live/1oy9cLjOpIY?feature=share)

本学プレスリリース(10/10) 雨龍研究林が自然共生サイトに認定

環境省ウェブサイト雨竜研究林の認定サイトの詳細

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水の満ち引きが多様な生物の共存を実現

2021年12月14日

 宇野裕美 京都大学生態学研究センター特定准教授、横井瑞士 同修士課程、福島慶太郎 同研究員、菅野陽一郎 コロラド州立大学准教授らは、当センターの岸田治准教授、内海俊介准教授、同雨龍研究林の職員・スタッフらと共に研究林内の希少な天然氾濫原において研究を行い、河川の氾濫が氾濫原生態系の生物多様性を維持する上で重要であることを示しました。本成果は、2021 年 12 月 10 日に国際学術誌「Freshwater Biology」にオンライン掲載されました。

詳細は本学プレスリリースでご覧ください

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母子里と出会う旅 2019 秋の空 9月22日、23日

2019年9月11日

幌加内町母子里地区で開催される、一日丸ごと森を探検できる「ナイト&モーニングツアー」 日時 :2019年9月22日(日)14:30~ 9月23日(月・祝日)13:00まで 場所 :北海道大学雨龍研究林(幌加内町母子里) 参加料 :大人3500円、小学生以下2500円(1泊2日3食付) 定員 :20名(要申込) 申込締切 :9月17日(火) 詳しくは下記ファイルをダウンロードしてください。

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【中学生・高校生対象】ひらめき☆ときめきサイエンス「 生き物の個性から学ぶ、豊かな森の守り方」を開催します

2018年7月3日

 

「科研費」(KAKENHI)により行われている最先端の研究成果に、中学生、高校生の皆さんが、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムです。
参加する皆さんが将来に向けて、科学的好奇心を刺激してひらめき、ときめく心の豊かさと知的創造性を育む内容となっています。


詳細はこちらから

https://www.hokudaiforest.jp/special/hiratoki2018uryu/


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「3Dモデルによる森林管理」 技術研修のご案内(7月13日~14日)

2017年6月8日

近年、ドローンによる写真測量や航空機レーザ測量によって森林の3Dモデルが比較的容易に作成・入手できるようになりました。写真測量ソフトの発達やGISの普及もあり、様々な場面で森林の3Dモデルが森林管理の現場で活用され始めています。

森林3Dモデルの作成から活用方法まで、一連の技術習得を目的とした研修を北大雨龍研究林で開催します。

 

○日 時:平成29年7月13日(木)13時 から 7月14日(金)13時まで

○研修内容:ドローンによる森林3Dモデルの作成・3Dモデル解析による森林蓄積の推定

○締 切:平成29年6月23日 定員:5名(定員になり次第締め切らせていただきます)

○会 場:北大雨龍研究林 (雨竜郡幌加内町字母子里)

○参加費:5000円(宿泊費、食事代含む)

○対 象:森林管理業務に従事し、GIS実務経験のある方

○連絡・申し込み先:北大雨龍研究林

○電話:0165-38-2125 FAX:0165-38-2410 メール:uryu@fsc.hokudai.ac.jp

○担当 坂井まで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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母子里と出会う旅 2017冬 4月23日(日)

2017年4月12日

雪の中にある春を見つけにいこう

 

日時:2017423日 10時~17

集合場所:幌加内町母子里コミュニティセンター

定員:25名 

参加費:こども500円・おとな1000

申し込み締め切り:420日 (要事前申し込み)

詳しくは下記ファイルをダウンロードしてください。

 

2017冬母子里と出会う旅02

 

 

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雨龍研究林を利用して開催された国際トレーニングコースの様子が、京都大学生態学研究センターのセンターニュースに掲載されました

2016年12月15日

2016年6月16から24日の日程で、本学札幌キャンパスおよび雨龍研究林を舞台に、国際トレーニングコース“Long-term trends in nitrogen cycles in ecosystems; Field monitoring and global comparisons”が開催されました。本コースは国際長期生態学研究ネットワーク(ILTER)が主催し、計10カ国から講師25名、学生19名が参加したもので、その様子が京都大学生態学研究センターセンターニュース(PDF2.7MB)に掲載されました。

トレーニングコースの報告はこちらから

kyodaicfirn

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母子里と出会う旅2016冬 雨龍研究林 3月13日(日)

2016年2月24日

--日本一寒い里の どこよりも 元気であったかい一日 -- 2016冬母子里と出会う旅

日時:2016年3月13日 10時~16時
集合場所:北海道大学雨龍研究林庁舎前
定員:40名 (昼食持参)
参加費:700円
申し込み締め切り:3月7日 (要事前申し込み)

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雨龍研究林では植樹体験を行います

2015年9月10日

雨龍研究林では9月26日に一般の方々を対象として、植樹体験のイベントを行います。
母子里と出会う旅

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雨竜研究林にてジェットスター・ジャパンが植樹しました

2023年10月20日

10月10日雨龍研究林において格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンが旭川空港就航を記念して植樹を行ないました。

これは、認定 NPO 法人 環境リレーションズ研究所の森林再生プロジェクト Present Tree に賛同したジェットスター・ジャパンが、旭川就航を記念した「ジェッ太の森」創設イベントとして実施されたものです。植樹にはニック・マッグリン取締役会長他ジェットスター社員 15 名が参加して、アカエゾマツの苗木約 200 本を植えました。

ジェットスター・ジャパン プレスリリース

NHK 北海道 NEWS WEB

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Newsletter #25-1 新任教員紹介

2021年4月14日

森林圏ステーション 雨龍研究林・准教授 森田 健太郎

経歴: 奈良県出身。北海道大学水産学部卒、同大学院水産学研究科修了。博士(水産科学)。日本学術振興会特別研究員DC2・PD、国立研究開発法人水産研究・教育機構水産資源研究所(旧北海道区水産研究所)主任研究員を経て、令和2年11月より現職。

 11月より雨龍研究林に着任した森田健太郎と申します。これまで私は、おもにサケ科魚類を対象として、寒冷な地域に生息するものほど体サイズが大きいという温度―サイズ則などを含む動物の生活史形質の変異や個体数変動が生じるメカニズム等に関する動物生態学、並びにダムや外来生物種などの影響に関わる保全生態学を専門として研究してきました。代表的な研究としては、山地渓流に設置された砂防ダムが在来種イワナに及ぼす生態リスクに関する研究が挙げられます。ダム上流域に隔離された局所個体群では実際に絶滅が進行していること及び遺伝的多様性が低下していることを野外データで示すとともに、個体群動態の数値シミュレーションによってダム建設の数十年後から絶滅リスクが増大することを明らかにしました。この他、水産資源の変動要因と生物多様性に配慮した資源管理に関する応用的研究についても取り組んできました。将来のサケマス類の増養殖技術の高度化に関して、人工ふ化放流に加えて自然再生産もバランス良く併用することで、天然魚から遺伝的に変質するという“家魚化”の懸念を払拭し、持続可能な漁業に取り組むことを提唱してきました。

 今後も、フィールドワークを基盤とした生態学研究の発展に寄与したいと考えています。特に、野生動物の生活史と個体群過程に関する基礎生態学と保全生態学に力を入れて取り組みたいです。これまで私が研究対象としてきた冷水性のサケ科魚類は、地球温暖化の影響を受けやすいことが想定され、また、彼らが暮らす河川の渓流域は、単一種の人工林や砂防工事などによる人為的な攪乱に晒されており、基礎生態学のみならず、保全生態学の題材として適しています。また、森林圏ステーションの豊かな自然環境を生かした体験重視のフィールド実習を企画していきたいと考えています。そして、研究することの楽しさを気づけるような環境づくりに力を入れたいと思います。大学時代には、研究活動を通じて「感動」してもらいたい、という思いがあります。それは、自然は理解するだけではなく、感じるものだ、という思いがあるからです。実際に現場に行って体験すると、理解を超越した生命現象を「感じる」ことができ、その感覚は、自らの力で研究の方向性を見出すうえで、かけがえのないものになると思うからです。森林生態系と水圏生態系は連動しており、幾許かの人間活動の影響を受けつつ、そこに野生動植物が暮らしています。こうした繋がりと実態をフィールド実習・演習を通して体感することで伝えていきたいと考えています。地域貢献と未来の研究者のために尽力したいと思いますので、これからどうぞよろしくお願いいたします。

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雨龍研究林での研究が朝日新聞に紹介されました

2020年12月14日

12月12日付けの朝日新聞の北海道版に、「かき起こし」作業による、「カンバ林」への再生研究についての記事が掲載されました。

記事はウェブ版にもなっていますのでご覧ください。

https://www.asahi.com/articles/ASNDC76P4ND3IIPE008.html

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柴咲コウさんが雨龍研究林に来ました

2020年9月7日

女優の柴咲コウさんの公式YouTubeチャンネルで雨龍研究林が紹介されました。

柴咲コウと北海道を巡る旅 #3【潜入編】として、国産の木材を使った家づくりで、木材の原料となる樹木がどのように育てられ、どのように伐採されているかなど、雨龍研究林での事例を柴咲さんの目線でレポートされています。

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雨龍研究林の間伐材で登山道標柱が整備されました

2018年10月18日

雨龍研究林の間伐材により、幌加内町では北海道百名山の「三頭山」と「ピッシリ山」の標柱を設置しました。

掲載広報誌はこちらから

 

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母子里と出会う旅 2017冬 4月23日(日)

2017年4月12日

雪の中にある春を見つけにいこう

 

日時:2017423日 10時~17

集合場所:幌加内町母子里コミュニティセンター

定員:25名 

参加費:こども500円・おとな1000

申し込み締め切り:420日 (要事前申し込み)

詳しくは下記ファイルをダウンロードしてください。

 

2017冬母子里と出会う旅02

 

 

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