生物生産研究農場で畜魂祭が挙行されました。

2015年11月11日

北方生物圏フィールド科学センター生物生産研究農場では,10月23日(金)午後1時から,アグリフードセンター傍に位置する畜魂碑前において,教育・研究に供された家畜の供養のために畜魂祭を執り行いました。さわやかな秋晴れの中,山田農場長をはじめとする本センターの教職員,本センターを利用する農学部の教員、畜産科学科の学生など約70名の関係者に参列いただきました。
本センター生物生産研究農場では,自給飼料を主体とする物質循環型の持続的な家畜生産を継続して行っており,様々な教育・研究に用いられてきています。また,家畜用飼料作物の生産から,それらを利用した家畜生産を行い,得られた生産物を加工して製品を製造するという一連の流れを教育の中心としています。これらの教育・研究活動に対して,多大な貢献をした家畜・家禽に感謝し,その御霊を供養するために毎年畜魂祭を行っています。
はじめに山田農場長の挨拶の後,参列者全員で畜魂碑に拝礼しました。その後,中小家畜生産研究施設,酪農生産研究施設及び畜産製造施設より,家畜・家禽の飼養頭数や利用実績等の報告があり,最後に山田農場長から,世界的には人口増加や経済発展に伴って肉需要が急増しているなかで,自然環境破壊,水資源不足,土壌・水質汚染など多くの環境問題に今後直面していかなければならないことや北海道では酪農家の離農も増加していることなど紹介があり,参列者一同による,持続的な畜産生産システムや高付加価値生産システムの構築に向けて,教育・研究の推進や技術の向上が不可欠であるという思いを新たにしました。