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当拠点は北海道の水圏環境を学ぶ体験型教育共同利用拠点として教育の場を提供しています。

当拠点についてabout

北海道の自然の中で水産科学実習を体験しましょう

当拠点は臼尻水産実験所・七飯淡水実験所・忍路臨海実験所の3施設と生態系変動解析分野が運営しています。寒流と暖流が混じりあい、淡水から海水まで多種多様な生物が生息する北海道の豊かな水圏をフィールドとした教育や研究を行っています。これらの施設がネットワークを形成して水産実習カリキュラムを提供することで、一水系のみではとらえることができない日本の水圏生物の見方や、南方海域では経験できない北方域の生物生産を実感することが可能となっています。

北海道は様々な環境の海で囲まれ、陸域には湖・湿地・河川など様々な水圏が存在し、これらの環境は多様性に富んでいます。北海道の日本海側は水温が高く栄養塩が少ないのに対して、太平洋側の親潮域では水温は低く多量の栄養塩を含むため、コンブやワカメなどの海藻類が繁茂し、仔稚魚の生育場を形成しています。また、北海道にはサケを代表とする、河川と海を行き来する魚類が多く生息しています。魚たちは餌の分布と連動して移動し、その魚を捕食する海棲哺乳類も季節に伴って移動します。このように、北海道では様々な環境、生物、自然と人間活動の格闘を体験できます。

本拠点に所属する教員は、プランクトン、藻類、魚類、海棲哺乳類などの多様な生物を対象とし、ゲノム科学、バイオロギング、発生工学などの多様な解析手法を用いて、北海道の自然資源の保全と活用、また生態現象を計測する先端技術の開発に力を注ぐとともに、環境・水産増養殖・対象生物・人間活動に関する複層的な理解が可能になる教育を目指しています。

これらを踏まえ、本拠点では、拠点認定された2015年7月より約4年間の間、
1)多様な水圏生物に対応した見方
2)種々の生物を育む水圏環境の理解
3)座学では得られない体験からの実学的な視座
の複層的な視野を有する人材の育成を目標とし、将来、水産・海洋・環境に関する研究や産業に携わる全国の学生に、優れた体験教育を提供するための公開水産科学実習を実施してきました。

本拠点では、水圏フィールドを実習の場とし、北海道でしか実施できない、これまでの取り組みをさらに発展させた体験型実習プログラムの提供を行います。

A.ネットワーク型水産学実習プログラム:公開水産科学実習
A-1 水圏フィールド環境・生物のモニタリング実習(バイオロギング実習)
A-2 亜寒帯魚類を対象とした増養殖実習(応用発生工学実習)
A-3 亜寒帯の沿岸生物の増養殖実習(春季と夏季フィールド科学実習)
A-4 水圏における環境と人間活動の共生に関する実習(海棲哺乳類実習)

B.学外教育機関および研究室との共同教育プログラム

C.長期滞在型の水産科学教育プログラム/オーダーメイド型実習プログラム


沿革

  • 2015年7月30日 「食糧基地、北海道の水圏環境を学ぶ体験型教育共同利用拠点」として文部科学省の教育関係共同利用拠点に認定
  • 2019年8月15日 「食糧基地、北海道の水圏環境を学ぶ体験型教育共同利用拠点」として再認定

北方生物圏フィールド科学センター

学術協力担当

〒060-0811
北海道札幌市北区北11条西10丁目
TEL.011-706-3452
FAX.011-706-4930
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