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海洋センターでの開講式の後、宮下先生のバイオロギングに関する講義から始まりました。バイオロギング研究の歴史や様々な機器の説明、具体的な研究例の紹介等、内容が盛りだくさんです。 |
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続いて、北海道大学水産学部の清水先生によるウミガメの講義を受けます。清水先生が実際に行っている、ウミガメを対象としたバイオロギング調査について、細かにレクチャーしていただきました。 |
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午前中の講義の最後は、白川先生による取り付け機器の説明と事前準備の方法についてでした。午後から実際に生物へロガーを取り付けるので、実習生たちは真剣に作業に取り掛かります。 |
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午後は生物の計測を行った後、ロガーの取り付け作業を行いました。今回取り付けたロガーは加速度と深度などを記録できる機器を使用しました。取り付け前には実習生にカメの曲甲長を計測してもらいました。ちなみに、こちらの写真は道南で混獲されたアカウミガメです。 |
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ロガーと水中カメラを取り付けたウミガメは、海洋センター内の大型水槽へ放流されました。これから2日間、水槽内での行動を記録し、得られるデータからどんな行動をしていたかを実習生に発表してもらうことになっています。 |
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実習生たちは1班1個体、好きな生物にロガーを取り付けました。今回の実習では、漁や釣りなどで事前に集めたイナダ、ボラ、アメマス、シマゾイを使用しました。生物の選択は、公平にじゃんけんで決めました。 |
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それぞれロガーの取り付け作業が終わると、無事に元気よく泳いでくれることを願いながら、大型水槽へ放流します。 |
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放流後のウミガメ。大型水槽へ入れた直後は水槽壁面によくぶつかっていましたが、しばらくすると落ち着いてのんびり泳いでいました。 |
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ロガーを取り付けられたアメマス。このアメマスを担当した班は、前にロガーを取り付けたサバではうまくいかず、3回目の挑戦でようやく成功しました。最後まであきらめないで、本当によく頑張っていました。 |
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本実習では、南茅部地区にある臼尻水産実験所に宿泊します。初日の夜は希望者のみ、臼尻水産実験所の近くにある温泉へ行きました。 |
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翌日はGPS機器をもって色々なところを歩き、自分たちの移動軌跡を取得、解析する方法を学びました。写真は国定公園の大沼公園です。晴天でGPSのデータ集めには最高の天気でした。 |
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移動軌跡は班ごとに取得します。各班、思い思いの方法で工夫を凝らしたデータを集めることに成功しました。この班は・・・スワンボートで沼を移動しているようです。 |
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この班は、途中にあったお店で一休憩をしているようです。GPSデータを解析すると、写真を見なくてもどんな行動をしていたか、すぐにバレてしまいますね!ということも身をもって体験しました。GPSを使った研究への応用についても解説してもらいました。 |
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大沼公園から次の目的地へ向かうまでの途中にある城岱牧場で記念写真。函館はあの夜景が有名ですが、実はここも函館裏夜景として知られるスポットなのです。お昼でもきれいな景色を一望できます。 |
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この日のお昼ご飯は、函館で有名なラッキーピエロ。フトッチョバーガーを注文して、小さな症状をもらいました! |
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お昼ご飯の後は七飯淡水実験所へ向かい、施設見学を行いました。この施設の屋内外ではサケマス類やチョウザメなどの魚類が非常にたくさん飼育されています。現在は行われていませんが、この施設でもバイオロギング実験が行われていました。 |
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今回の実習では、東洋大学の伊藤元裕先生にも参加していただき、海鳥におけるバイオロギング研究について講義をしていただきました。水中と陸上ではデータの取り方も異なるため、実習生たちは知識を吸収しようと真面目に講義を受けていました。 |
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3日目は、大型水槽に放流した生物を捕獲し、ロガーを回収することから始まりました。ウミガメと表層を泳いでいたアメマスは早々に回収されましたが、逃げ足の速いイナダとボラには苦戦。シマゾイに至っては狭い隙間に入り込んでしまったため、夕方になってようやく回収されたのでした・・・。 |
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生物の回収後、ロガーからデータを抽出するまでの間には、本学水産学部の富安先生による講義が行われました。魚類の行動や生態解明研究に加え、無脊椎動物を対象とした研究も紹介していただきました。 |
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さらに、その後には、実習に参加した院生らによる研究紹介も行われました。最新の研究を知る機会を設けたことで、今後の卒業研究にバイオロギングを希望している実習生たちは大満足だったようです。 |
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回収したロガーから抽出したデータの解析に取り掛かります。短期間で取得した全てのデータ解析は大変なので、今回は深度データの解析のみを行いました。アカウミガメは全員で解析し、あとは各班が担当した生物1個体のデータを解析しました。班で協力してデータを解析し、翌日最終日のプレゼンの準備を始めます。 |
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夏といえばBBQ。最後の夜はみんなで仲良く炭を囲んでBBQをしました。そしてBBQといえば花火ですね!最初は皆初対面でも、3日も経てば学生同士、すっかり打ち解けて仲良くなっています。 |
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最終日、忘れ物がないか確認してから、臼尻水産実験所を後にして、海洋センターへ向かいます。臼尻水産実験所から海洋センターまで、車で1時間の距離を運転してくださる先生方、大変お疲れ様です。。 |
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生物の回収後、掃除のため海水を抜いた大型水槽。こんなにも大きいんですよ。ちなみに、生物の観察は写真右側の窓から行っています。 |
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最終日のお昼ご飯は函館の老舗すき焼き店「阿さ利」のすき焼き弁当。最終日には毎年決まってこのお弁当を注文するほど、教員側も楽しみにしているお弁当です。 |
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午後の発表前に、急遽、伊藤先生にジオロケーターの講義をしていただきました。水中では使うことができないものですが、実習生の中には陸上で研究している学生もいるので、解説の場を設けました。伊藤先生、ありがとうございました。 |
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実習の最後に、班ごとに分かれて、大型水槽で集めた深度データをもとに研究発表をしてもらいました。皆、しっかりとデータをまとめて考察していて、短時間で完成度の高い発表をしていました。やる気のある学生が集まると、こんなにも質の高い発表になるのかと、感心しました。 |
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実習に参加した皆で集合写真を撮りました。4日間、本当にお疲れさまでした!ここで学んだことを、ぜひ、それぞれの研究に活かせることを願っています。 |
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発表も終わり、皆清々しい笑顔です。2020年も引き続き開催しますので、興味のある方はぜひご応募ください! |
実習生からの声
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