北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 室蘭臨海実験所

実験所について

当実験所の前身である理学部附属海藻研究施設は、我が国唯一の海藻類の研究教育施設として室蘭市に創設されました。室蘭は内浦湾(噴火湾)に臨み、湾外には千島寒流と津軽暖流が流れています。低温・高塩分の千島寒流は2月ごろから反時計回りに、高温・低塩分の津軽暖流は8月頃から時計回りに湾内に流入するため、その海況は非常に多様であり、付近は豊富な海藻植生を呈しています。(年間の平均水温の推移(室蘭)はこちらをご覧ください。2021年末以降の毎日朝10時の海水温の推移はこちら、生データはこちらになります。ご使用の際にはご一報ください。)室蘭臨海実験所では創設当初から、海藻類の培養による発生・生活史の研究が行われてきました。培養装置や培養液の改良による厳密に管理された培養条件のもとで、海藻類の生活史や形態形成に関する研究が進められ、現在に至っています。

実験所について
1933年(昭和 8年) 室蘭市舟見町に理学部附属海藻研究施設として創設
1956年(昭和31年) 室蘭市母恋南町に位置するチャラツナイ浜に移転
2001年(平成13年) 北方生物圏フィールド科学センター室蘭臨海実験所へ所属・名称変更
2012年(平成24年) 室蘭市舟見町にあった旧北海道立函館水産試験場室蘭支場跡地に移転
実験所写真