― 北海道から宇宙へ、そして未来の畜産へ ―

4月10日、私たちは、北海道大樹町を訪れ、町長をはじめ関係者の皆さまと面談を行いました。
大樹町は「宇宙のまち」として知られ、ロケット打ち上げや衛星利用など、宇宙に向けた挑戦を続けています。そんな大樹町と、宇宙視点で持続可能な畜産を目指す私たちの「宇宙牛プロジェクト」が手を取り合えば、きっと新しい未来が描ける――そんな想いを胸に、プロジェクトのビジョンをお伝えしました。

町長からは「ぜひ共創しましょう!」という心強いお言葉をいただき、私たちの胸は一層熱くなりました。

大樹町はこれまでにも放牧の歴史を持ち、5,000頭の牛と約100戸の農家が活動する畜産のまち。和牛生産やバイオマスプラント、環境型たい肥の活用、さらにはそのガスをロケット燃料や地域エネルギーとして活用するなど、すでに持続可能な取り組みが息づいています。

私たちが描くのは、大樹町での「新グラスフェッド和牛」のブランド化。北海道の広大な土地と宇宙技術を活かし、プログラミングや衛星データを組み合わせて、赤身肉志向の新しい価値を生み出すことです。これにより、環境保全と農業の進化が両立し、地域の活性化にもつながります。

今後は公共牧場や農協、生産管理組合、高校生や地域住民まで、さまざまなステークホルダーと対話しながら、一歩ずつ共創を進めていくことになりました。説明会や勉強会、意見交換の場を設け、みんなで未来を描くプロセスこそが、このプロジェクトの原動力です。

宇宙のまち大樹町と私たちの宇宙牛プロジェクトが出会った今、北海道から世界へ、そして宇宙へと広がる「畜産の新しい物語」が始まります。