2024年11月26日、北海道大学ワインセンター・プロモーションホールにて、COI-NEXT「次世代和牛生産システム構築拠点」主催のプレキックオフワークショップを開催しました。本イベントは、畜産の未来を担う若手経営者や研究者が集い、放牧畜産の可能性について議論する場となりました。
放牧畜産の新たな展望
会議は後藤貴文教授(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター)による開会挨拶からスタート。その後、 「プロジェクトとしての次世代和牛生産システム構築拠点」の提案が行われ、持続可能な畜産の未来についての方向性が示されました。
次に、小谷栄二氏(ファームエイジ株式会社)が「放牧はおもしろい」というテーマで、北海道における近年の放牧畜産の取り組みについて紹介。放牧技術の進歩や、環境負荷の低減に寄与する放牧システムの利点についての発表がされました。
エシカル消費と行政連携の重要性
また、後藤教授による「新しい価値観で消費しよう:エシカルマーケットの可能性」の講演では、消費者の意識変革と持続可能な畜産業の関係性について議論が展開。消費者の選択が畜産の在り方に大きく影響を与えることが示されました。
さらに、安藤啓一氏(白老町農林水産課)が「行政との連携:畜産をどう次世代に受け継ぐか」について発表。地域行政と畜産業者の協力が、持続可能な放牧畜産の普及には不可欠であることが強調されました。
若い世代が語る未来の畜産
特筆すべきは「若い経営者からの声」のセッションである。若手経営者たちが自身の経験を語りながら、デジタル技術の活用や新たな経営戦略について意見を交わした。これにより、伝統的な畜産業と最新技術の融合の可能性が見えてきた。
総合討論と今後の展望
最後の総合討論では、研究者、経営者、行政関係者が一堂に会し、放牧畜産の未来について熱く議論した。参加者からは「放牧畜産の可能性を改めて認識した」「エシカル消費の普及が今後の課題」といった声が上がりました。






