6月2日(月)、白老町役場の会議室にて、「白老の未来」をテーマにしたビジョンワークショップを開催しました。参加者は、町役場の若手職員を中心とした18名。地域の未来づくりの最前線に立つ彼らの“本音”と“現場のまなざし”をもとに、白老町のこれからを構想する対話の場となりました。


高度な研究や技術開発だけでなく、それが地域にどう根ざし、活かされていくのか。そのためには、地域の行政を支える人々、特に次代を担う若手職員の視点が不可欠です。今回の対話では、未来から現在を見つめ直すバックキャスティングで、白老町の将来像を自由に描いてもらいました。



参加した職員からは、
「普段考えないことを他の職員と話すことができ、町の魅力を再確認できた」
「今、白老で進めようとしていることが“なんとなく”でも見えた気がした」
という声が上がり、職員一人ひとりのなかに、新たな視点や理解が芽生えたことが感じられました。
また、こうした多世代・多課の職員が一堂に会して意見を交わす機会自体が、久しぶりであり貴重だった、という感想もありました。
「今の役所に足りているようで足りていない“対話の場”が、ここにあった」
「大学の先生方からの問いかけは、自分たちの見方をやさしく変えてくれた」
「町民の一員として、自分もまちの未来を考える一歩になった」
——そんな思いが共有された場でした。
このワークショップで交わされた言葉や想いは、今後、COI-NEXT拠点の取り組みや行政内の議論にフィードバックされていきます。若手職員の気づきやまなざしが、地域の“これから”をかたちづくっていく――そんな予感と手応えを感じさせる時間となりました。
白老の未来は、誰かに任せるものではなく、自分たちの手で描いていくもの。
その第一歩が、この小さな会議室から静かに始まりました。



