忍路湾は石狩湾の湾奥にあり、夏季から秋季にかけては対馬暖流が、冬季から春季にはリマン海流系の海水が入り込み、海水温は一年を通して5〜22℃の間にあります。
  日本海の特徴として干満の潮位差が少なく、干潮時の露出岩面が乏しいものの、湾口に続く岩礫地帯は格好の海産動植物の生息(生育)場所となっています。更に湾内は強風の際にも波浪を生じない環境であるため、さまざまな無脊椎動物・魚類・海藻類の採集のみならず、各種の飼育実験、海水の測定、プランクトン採集にも適しています。