海藻等を70年以上に亘って教育研究を進めてきた臨海実験所で、現在はフィールド観察、培養実験、細胞観察、遺伝子解析等の研究を行っています。

水圏生物学コース教育研究施設  室蘭臨海実験所

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我が国唯一の海藻類の研究教育施設から始まった由緒と歴史のある実験所

概要等

本実験所の前身である海藻研究施設は、1933年(昭和8年)に我が国唯一の海藻類の研究教育施設として創設されました。
2003年(平成13年)に統合・再編され理学部附属から北方生物圏フィールド科学センターの所属になりました。
チャラツナイ浜には1945年(昭和30年)に移転しました。チャラツナイ浜は、噴火湾突端の室蘭半島に位置し、千島寒流と津軽暖流が流れ込むため、豊富な海藻植生を呈しています。(寒流系と暖流系を合わせて200種以上の海藻類が生育)
付近の沿岸一帯の汚染は少なく、干潮時には広大な岩礁が干出し、沿岸動植物の採集には最適な所です。

教育・研究

本研究室は創設以来、海藻類の培養技術の開発・改良、それを基本にした発生と生活史についての生物学的研究、栄養生理学的研究及び有用海藻の水産増養殖に関しての基礎的研究を行ってきました。
藻類の受精と発生並びに形態形成過程に関する問題及び藻類細胞、特に中心体・鞭毛に焦点をあてた細胞生物学、藻類の有性生殖に関する問題、コンブ類の分子系統学的解析や種分化の問題に取り組んでいます。
本研究施設は、平成17年度から本学環境科学院の教育・研究に携わっており(生物圏科学専攻水圏環境生物学コース)、学部教育においては、従来どおり理学部生物科学科学生への臨海実習の開講と資源海藻学講座として卒業研究生を受け入れています。

サンプル

フィールドにおける研究を大切にする教員陣、そこには確かな理論がある

担当教員の紹介

本村 泰三 教授
(藻類学、細胞生物学)
臨海実験所というメインキャンパスから離れた孤立した場所で波の音を聞きながら研究を進めていくことはすごく楽しいものです。生き物の研究を進める上で、それらの生活フィールドのそばで、自分たちも同じように生活をしながら研究を進められる事は幸せなことだと思っています。
e-mail:motomura@fsc.hokudai.ac.jp
Web:本村ホームページ

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長里 千香子 准教授
(藻類学、細胞生物学)
海藻類は、見るに楽しい、食べるに美味しい、研究するにも面白い材料です。一年の中で次々に姿を替えることも、大海の中で配偶者を見つけ出す巧みなメカニズムも、とても興味深い現象です。海藻の持つユニークな現象や、海洋環境における重要性について興味を持ってもらえたらとても嬉しいことです。
e-mail:nagasato@bio.sci.hokudai.ac.jp
Web:長里ホームページ

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科学者は決して夢ではない

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本学が推進している「未来の科学者養成講座」の参加高校生を受け入れました。海藻と地球環境の関係や海藻の色素についての話や透過型電子顕微鏡を使って海藻の細胞を観察する実習も行いました。向学心とは年齢や性別に関係なく、培われるものです。
大学院への進学を考えている皆さん!
海藻類は本当に面白いですよ。教職員一同、未来ではなく、今、科学者を目指している皆さんを心より待っています。

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