北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 室蘭臨海実験所

フィールド・設備

野外実習サイト

室蘭臨海実験所周辺には数カ所の藻場・スガモ場があり、約200種の海藻が生息する豊かな海洋環境を体験できます。採集に必要な装具(胴長・長靴・箱眼鏡など)も備えています。比較的気候の温暖な室蘭では、冬期の野外実習も可能です。

年間の平均水温の推移(室蘭)はこちら

1.電信浜

北海道の中では温暖な気候を誇る室蘭には、海水浴場がいくつかあります。その中でも電信浜は海水浴場内にパッチ状のアマモ場が、砂浜の両側の岩場には多様な海藻が生息しており、アマモ場と藻場が共存する環境になっています。実験所から徒歩10分以内でアクセスも良く、天候や季節に関わらずフィールドワ ークが行える場所です。室蘭実験所で開催される学生実習では、この場所をフィールドとして利用します。

電信浜

2.チャラツナイ浜

室蘭の名所である地球岬のふもとに旧実験所はありました。その目の前には現在も非常に豊かな磯が広がっています。室蘭実験所周辺では海藻の種類が最も豊富な磯で、手つかずの自然の中で海洋生物も豊富に生息しています。

チャラツナイ浜

3.ボトフリナイ浜

チャラツナイ浜の西隣に位置する浜で、チャラツナイ浜と同様に豊かな天然の磯が残っています。植生もほぼチャラツナイ浜と同様です。

ボトフリナイ浜

施設

当実験所には実験・研究棟と多目的研修棟があり、実習や研究を行う実験棟には様々な設備も整っています。多目的研修棟には宿泊設備が完備されており、実習や研究のための長期滞在、各種セミナーの開催が可能です。
(宿泊施設にはシャンプーなどの石鹸類、タオル類は完備しておりません。各自ご用意ください。ドライヤーあり。)

研究棟

実験室1、実験室2、P1実験室、図書室、学生実習室、学生実習準備室、オープンスペース、小型培養庫室、培養実験準備室、クリーンルーム(無菌室)、蛍光顕微鏡室、電子顕微鏡室、休憩室

研究棟

実験設備

  • 培養関係:培養庫7台(温度・日長条件は可変)、恒温室(10℃、15℃)、クリーンベンチ
  • その他:純水製造装置、オートクレーブ、電子天秤、冷却遠心機、恒温器、ディープフリーザー
  • 細胞学関連装置:光学顕微鏡、落射蛍光顕微鏡、透過型電子顕微鏡、超ミクロトーム、ミクロトーム、真空蒸着装置、臨界点乾燥装置、マイクロマニピュレーター
  • タンパク質・分子生物学関連装置:リアルタイムPCR、サーマルサイクラー(PCR)、電気泳動装置、超音波ホモジェナイザー、その他

多目的研修棟

多目的スペース(和室1、洋室1)、学生控室(8人用ベット室2)、ホール、洗面所、補食談話室、厨房、シャワー室、洗濯室

多目的研修棟